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↑「丹精こめて作った梨をどうぞ」と話していた小暮梨園の小暮純一さん。（写真中央）

　松戸市金ケ作の小暮梨園を営む小暮純一さんも、そうした努力を続ける一人。「松戸市では観光梨園組合が厳しい農薬の検査や管理を行い、病気に強くなる品種改良も続けています。皆さん安心してお越しください」と胸を張ります。「千葉は梨の名産地、近くに梨園があれば、直売所に出かけて味わってください」という言葉に込められた願いは、その味を広めることだけ。手間をかけるほど愛情が涌いてくるという梨。きっと、梨園を営む方々もわが子が立派になって巣立つような心境なのでしょう。おいしい梨を手にして満足そうにほほ笑んでいました。
　斉藤農園や小暮梨園では、ほとんど流通していない珍しい品種も販売しています。重さが約１キロという大きな品種「新高」を始め、その個性は様々。品種によって違った味と香りが楽しめます。梨はおいしいばかりでなく、利尿作用や疲労回復、糖尿病の治療、中国では漢方薬として使用されるなど、薬効作用もあるフルーツです。松戸市の梨のもぎ取りは入園料無料、採れた梨は重量１キロあたり６００円で販売しています。手間をかけ栽培される梨も収穫できる期間は１品種につき、わずか２週間ほどです。（品種で時期が異なり、10月中旬迄楽しめます）この季節はその収穫の時期。次の週末は家族そろって松戸市の名産品を味わいに出かけましょう。