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特集記事

Vol.44 -- 2003 年 12 月号

 ー千葉県内において、地元で作ったものを地元で消費すること。
他県では「地産千消」と呼ばれているー
「食べてますか?新鮮で安全なちばの農産物」
松戸の名産、矢切葱を使った料理
「矢切葱と鶏手羽中の醤油煮」
<材料>鶏手羽中(6本)、にんにく(1個)、しめじ(50g)、竹の子(50g)、矢切葱(3本)、しょうが(1片)、オイスターソース(大1杯)、スープ(1.5カップ)、日本酒または紹興酒(大1杯)、砂糖(小1杯)、片栗粉(大1〜1.5杯)
1.しめじはひと口大にほぐし、竹の子は櫛形に切り、葱は5センチの長さに切る。
2.にんにくは皮を剥いてきつね色に揚げておく。
3.鶏手羽中は醤油をよく絡め、2〜3分おく。
4.フライパンに油を熱し、手羽中を皮目からこんがりと焼き色が付くまで焼き、裏面も同様に焼く。
5.葱と薄切りにしたしょうがを加えて炒め合わせ、全体にオイスターソースをからめる。
6.しめじ、竹の子を入れ5〜6分煮、片栗粉を同量の水で溶いて加える。
 「今夜はちょっと用事があるから…じゃあな…」。同僚の誘いを断り、帰り道に立ち寄るスーパーマーケット。最近の都市型スーパーマーケットは深夜でも営業している。久しぶりだったが、どこか懐かしさを感じた。「学生の頃は、節約の為によく自炊していたっけ…」。かつて、毎日のように通い詰めた場所と同じ風景に過去の記憶が蘇る。
 遊ぶことが社会勉強だと思い込んでいたあの頃。サークルの仲間達とビールを飲むことが日課だった。今思うと、持て余すほど与えられた時間の扱いがわからずに、砂時計から流れ落ちる砂のごとく無駄に過ごしてしまったと思う。そんな生活からも身に付けることができたのが料理。レパートリーは少ないが自分だけの創作料理も覚えた。昔から面倒なことは嫌いな性格だったが、不思議と一人暮らしを続けると身に付いた。
 葱、しめじ、竹の子…。どれも経済的な食材ばかり。慣れた手つきで買い物カゴに入れていく自分は、どこか代表的な三枚目の独身男性のような気がしてならない。それを少し誇らしげに思う自分に照れくささを感じ、帰路についた。
 マンションに帰り、買い物袋を広げると、着信バイブレーターの振動に気付いた。「もしもし…」、「久しぶり。今日おまえの家の近くまで来てるから一杯やらないか」。携帯電話から懐かしい声が届く。サークル仲間だった親友だ。お互い卒業してから忙しくなり、もう何年も会っていない。連絡はとっていたが、実際に会うのは本当に久しぶりだ。「あの時の料理、作ってやるから家に来いよ。俺の家で飲もう」。「おっ、いいね〜」。懐かしさや嬉しさとともに気分が高揚してきた。早速、調理に取りかかろう。 
「矢切葱と鶏手羽中の醤油煮」。大学の頃に編み出したこの料理は、毎年大家からわけてもらえる矢切葱の味を最高に生かせる料理。「今日のビールは旨くなりそうだ」。

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