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　夏から秋にかけて、全国でお祭りが盛んな時期になります。お祭りを盛り上げるものの一つに、踊りがあります。今回は、松戸の阿波踊りの連（チームのこと）である、『惣ノ風』を紹介します。
『惣ノ風』は、子供から大人まで総勢57名の連です。これからお祭りの多い時期なので、毎週直近のイベントに合わせて組み踊りの練習をしています。アットホームな雰囲気で、いつも楽しく練習を行っていますが、20代、30代の連員が集まらなくて苦労することも多いとのこと。イベントで組み踊りが終わって観客から拍手をもらった時には、今までの辛かったことを全て忘れるそうです。阿波踊りの面白さを連長の三輪さんに伺ったところ、「昔から伝わる伝統芸能であることに魅力を感じます。踊りを通して、普段できないような自己主張ができますし、仲間と踊ることがほんとに楽しいですよ。」とのこと。阿波踊りを始めた子どもの中には、引っ込み思案の性格が自己主張できるようになった子どももいるそうです。人前で踊ることは、日常生活では得られない、貴重な体験ができるのでしょう。
　阿波踊りには、「踊る阿呆に見る阿呆」という言葉がある通り、観客がいてこそ盛り上がるものです。これからお祭りで『惣ノ風』を見かけたときは、「ガンバレ！」と一声かけてあげてください。連員は、その声でさらに力強く踊れることでしょう。

阿波踊りとは？
　阿波踊りは四国にある徳島県の伝統芸能です。
はじめは盆踊りであったものが、やがて「阿波踊り」として確立していきました。阿波踊りは、『連』と呼ばれるグループに分かれ、連ごとにデザインの違う華やかな浴衣を着て、桟敷（さじき）と呼ばれる観客席の間を通り抜けながら踊るのが一般的です。それぞれの連には踊り子のほか、提灯持ち、鳴り物（音楽担当）などの人々がいます。連ごとに踊り方にも鳴り物にも特徴があります。
　現在の阿波踊りは、戦後飛躍的に発展し、徳島県内各地はもとより、東京の高円寺をはじめ北海道から沖縄まで全国的に広まっています。その踊りやすさや力強いリズム、行進型であり広い場所を必要としないことなどが、これだけ普及した理由ではないかと言われています。