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特集記事

Vol.89 -- 2007 年 09 月号

　近年わが国において“振り込め詐欺”や“ライブドア事件”などお金がらみの事件や出来事が多発しています。事件発生の原因の一つにお金に対する正しい知識と健全な金銭感覚の欠如があると言えます。今回紹介する『おかねの楽校』は、子どもたちに健全な金銭感覚と正しい知識を持ってもらう必要性を痛感した千葉県内のファイナンシャルプランナーの有志を中心に平成17年4月から活動しています。
　今年で第3期となる『おかねの楽校』は、4月から来年2月まで計13回の講座を行い、小学校4年生から6年生までの25名で『お金』と『将来』について考えられるようになるため勉強をしています。会場は千葉県松戸市内のオオイ文化センターや稔台市民センターなどを使用します。
　取材当日は、稔台で行われている盆踊り大会で屋台を出店していました。子どもたちが自分たちで企画・計画・仕入・準備・販売・決算を行い、利益の中から給料も付与されるという本格的な内容です。これにより、子どもたちのお金に対する感覚も大きく変わるそうです。25人が3つのグループに分かれ、カレー、焼き鳥、じゃがバターを売ることに。それぞれのグループが、注文受ける人、料理を作る人、宣伝する人等、役割を分担し力を合わせて仕事をしていました。子ども達の表情には、仕事を楽しむ充実感があふれとても楽しそう。全てのグループが行列ができるほど繁盛したため、お祭りが終わる前に完売し大成功でした!!
（関連記事が43ページにあります。こちらもご覧下さい。）　
　同法人の安江巧理事長は『おかねの楽校』を開催する趣旨として、「子どもたちにお金はどこから来るのかを尋ねると、銀行や消費者金融の名前が出てきました。子どもたちは、親が一生懸命働くことによってお金が入ってくるということをよく理解していないし、考えた事がないようです。人は働くことを通して社会に貢献する事を理解し、また働く悦びを知ります。健全な金銭感覚をもつために、子どもたち自身が働くことによってお金を稼ぐことを体得してもらいたい」と述べています。
　9月からの『おかねの楽校』のテーマは、利息・ローン・将来の仕事・ライフプラン・自分の夢についてです。小学生のときにお金や仕事について学ぶことは、参加している子ども達にとって大きな財産になることでしょう。


おかねの楽校での授業の様子。子ども達は、楽しく真剣に授業を受けています。
開店前に作戦会議！！	猫の手も借りたいほど忙しいカレーグループ
お店の準備も全部自分たちで行います	焼いてもすぐ飛ぶように売れていく焼き鳥

おっきなジャガイモが2つも入ったじゃがバターも大行列!!

おかねの楽校
平成17年4月におかねの楽校の活動を開始し、同年6月に松戸市教育委員会サタデーコミュニティースクール事業ならびに文部科学省地域子ども教室事業として第１期『おかねの楽校』開校。翌年5月に第2期開校。7月には“必要なもの”と“欲しいもの”があること、おこづかい帳のつけかたを子どもたちが楽しみながら学べるオリジナルのおこづかいゲームを作成。8月には新聞社主催で『おかねの楽校』サマースクールを松戸市と浦和市で開催。本年１月にＮＰＯ法人化。

おかねの楽校からのお知らせ
平成20年度の第4期おかねの楽校は、年明けからメンバーを募集します。
● 対　象…小学校4年生〜6年生
● 参加費（予定）…12000円
● お問合せ…047ー308ー4070（安江）
● ホームページ…http://www.okanenogakkou.com
● ブログ…http://ameblo.jp/okaneschool

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