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特集記事

Vol.242 -- 2020 年 06 月号

徳川文武の「太平洋から見える日本」 徳川文武

第百三十三回 疫病時代に生き残れる日本

中国発のコロナ感染症は世界を苦境に陥れている。二〇一九年後半、中国武漢に始まったこの疫病は、数百万人以上の人々を感染させ、世界経済に未曽有の損害を作り出している。人から人へと感染するこの疫病は、現代世界で国境を越えて感染が進む。

昨年末から顕著になった感染の現状をまとめると次のようになる。
・中国では統制社会の「都市封鎖」で第一波感染は三か月でほぼ終息
・日本では自粛社会の「地域制限」で第一波感染は二か月でほぼ終息
・ドイツのような「医療整備社会」で第一波感染から制御が良好
・韓国では早期の「防疫計画実施」で第一波感染は制御が可能
・台湾、香港などの「自粛社会」で第一波感染から制御が良好
・欧米諸国の罰則つき「強制自粛」ではなかなか感染数増加が減少に向かず

日本に必要な防疫政策
健康な日本国民なしに国際社会で日本が生き残れるわけはない。健康な日常生活を享受するには、次のような項目の準備が必要になる。日本では政治家の権利は法律で堅持温存される割には、国民の権利はあまり実現されていない。縦割りで与党の「責任回避」と「特権意識」に満ちたこの政治では、日本は早晩沈没する。有能な人材が活用されるべきだ。

・疫病政策(法律、基準など)
・疫病対策(疫病研究、疫病環境、疫病部材など)
・防疫手段(疫病治療設備、専門人材、防疫薬料など)
・社会支援(医療保険、経済支援、生活支援など)
・基礎研究(人間の社会生活、人間と空間、非常事態など)
・人材待遇(教育分野と医療社会福祉人材の厚遇など)

感染症の防止効果
この五月中旬にコロナ感染症の「非常事態宣言」が出され、「人間の移動」が大幅に制限されてきた。良いことは「感染者」増加が落ち、多くの入院者が次々と退院したことだ。悪いことは、「巷の商売」は激減して収入が激減し、「在宅自粛」で人々が「心理的圧迫」を感じた。それは「動き回って当然な動物」が「檻に入れられた」のだから当然だ。一定期間「人の移動を制限」すれば感染者数が低下することは実証されている。現代社会は「出来上がった経済活動」と「出来上がった人間活動」で機能している。

中国政府が都市封鎖で感染防止は実証されたが、一方我々の「外出自粛」が何か月も続くことは、これが「将来の生活様式」と言われて納得する人は一人もいないだろう。たしか数十年前に「収容所列島」と言う映画があったと記憶する。「閉じた空間」が「自宅」より広く、「数十人以上が収容できる建物」とか、「小さな学校」程度であれば、「心理的圧迫」は小さい。今回の実情を考えれば、そんな環境がないので、「非常事態宣言」で期間延長が合計三か月以上は無理だと言える。

中国製品
多くの中国人がコロナ系ビールス感染症にかかった。工場の生産ラインが止まり、予定されていた部品や製品が注文主へ届かなかった。日本国内にある自動車工場では、部品の三分の一ほどが中国製なので、自動車が組立てられなかった。また日本で使用する医療用マスクや保護衣、顔マスクの七割が中国製だが、予定された数量が中国から送られて来なかったと言う。中国のマスク類製造業者は合計五百億枚のマスク類を製造して世の中に貢献したと中国政府は宣伝した。

安いと言うだけの理由で中国に多量の物を注文することは、必要なものが手に入らなくなる危険が大きいことが痛感された。感染症を防止することができず、感染者を治療することが出来ないのだ。マスク類を作る工場労働者も感染して不足するため、彼らの賃金が三倍に跳ね上がったと中国側は言って、マスク類の納入価格を吊上げるのだ。これが中国的商法と言うのだろう。またテレビ番組によると、何種類かの医薬品に必須な原材料で中国でしか製造していないものが多数あると言う。

最重要項目
中国製のマスク類や保護衣は結局当初発注した数量が日本に届かず、日本の医療機関で医師や看護師は部材の不足に悩まされた。そればかりか、感染症治療や検査にかかわる医師や看護師の子供たちが、幼稚園や保育園や子供を預けている家族にいじめられると言う。とんでもない話だと同情に耐えない。またコロナ感染者を収容する病院では、本来の病室の病床数の何分の一しか使用せず、それも患者が入った時だけ使用料が支払われるため、病院は大赤字だと言うが、政府は医療予算を拡充する必要があるのではないか。

新型コロナビールスのワクチンと予防薬の商品化は最重要課題である。

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