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特集記事

Vol.244 -- 2020 年 08 月号

徳川文武の「太平洋から見える日本」 徳川文武

第百三十五回 逃げ出したアフリカ山猫

珍しい動物の自宅飼育
 静岡県の個人宅で飼っていた特定動物のサーバルキャット(アフリカ山猫)が逃げ出したと報道されたが、十日位で何とか危害を加えずに発見された。「野生動物が逃げ出す」のは本能だから仕方ないものの、飼い主は管理責任を問われる。また、手綱をつけた身の丈一メートルの鰐を散歩に連れて歩く人もテレビニュースで報道された。その時の会見によれば、鰐と一緒に寝床に入ると言う。観賞用に水槽で飼っていた魚や亀が大きくなり過ぎ手に負えないので、近くの川に捨てたところ、この生物が繁殖し在来種を駆逐して生物環境を破壊するなどの例は数知れない。例として、琵琶湖の生態系の破壊が問題になっている。人々の「些細な不注意」が膨大な広さの自然環境を破壊して、その回復のために多大な国民の血税が投入されるが、多くの場合は回復ができない。

 日本にも欧米先進国と同様、特定生物の取り扱いを制限する法律はあるものの、放置違反の発見は困難なため、「逃げた」とか「噛みつかれた」などが通報されないと、問題は放置状態になる。各国政府は、外国から国内に入る人間を含む全ての荷物に、害を及ぼす特定動植物や特定物質が含まれていないかを検査検疫する。これには麻薬や病原菌も含まれるが、発症以前の病原菌を検出するのは殆ど不可能だ。今回のアフリカ山猫も輸入業者による日本への持込が政府により許可されるが、日本で生まれた動物の子供達にまで監視は及ばない。義務教育や社会人教育をより充実し、国内生物環境の保護と伝染病防止の重要さを全員で認識するのが重要ではないか。

動物園と水族館
 地球上に生物が誕生して四十七億年、石器を扱う猿人が現れて二百万年になる。十五世紀末から欧米人の外洋航海が盛んになり、新天地の植民地化が地球規模で拡大した。西欧諸国はここを資源と労働力の供給地とし、十七世紀後半の産業革命を加速して得た技術と財力を使い、自国の社会下部基盤(インフラ構造)を作った。例えば、は、世界で初めての公立の「動物園」は一八二〇年頃に英国のロンドンに開園され、米国では約四十年遅れて、日本ではさらに二十年ほど遅れて一八八二年、東京の上野公園内に開園された。「科学動物園」は、絶滅危動物の保護、それらに生息地外で生きる機会の提供、動物の学術研究、生命の学習などを、動的と静的に展示し身近に体験してもらう施設だ。とくに最近の動物園や水族館では、調教した動物に芸を演じさせたり、最新技術を駆使して滅亡した恐竜の動きを再現したり、小さな海生動物の動きを顕微鏡で拡大して見せたり出来るようになった。

 当初の動物園では、大型の動物が柵の中を歩回ったり芸をしたりする、単純展示が多かったが最近では、檻の中に親子の動物を収容して動的な生態を提示するなど工夫を凝らしている。動物園の得意客は何と言っても子供たちである。古代から歴代君主により専制支配された中国は、列強諸国による植民地支配のあと一九四九年に共産党独裁の中華人民共和国が建国された。米国のニクソン大統領と日本の田中角栄総理は、一九七二年対中外交を再開した。それまで独自路線を歩んでいた中国は、友好の道具に希少動物である一番のパンダを無償で提供することとなった。しかし、諸外国の足元を見た中国は、国連で絶滅野生動物取引禁止のワシントン条約に加盟し、共同研究や繁殖などの理由で、世界中の動物園にパンダの賃貸し商売を始めた。パンダの賃貸基本料金に一番で年額一億円を超え、外地で生まれたパンダは二年で里帰りさせ、中国に所有権があると主張した。パンダに会いたいと泣く子に、親と動物園は勝てない。でも最近日本での人気急上昇は、特定動物でもない生命力旺盛な南米原産のアルパカで、酪農にも活躍し経済性が高い。最近の展示施設では、伝統的に上から知識を与える型より、発見型や体験型で楽しみながら学ぶ場所へと移行している。それをもう一歩進めて、動植物園や水族館と言う自然と親しむ環境から未来の科学者や技術者がより多く生まれることを期待したい。

 特定生物の自宅飼育は、公共への迷惑を回避のため、予め損害保険をかけることを認可条件に加えるべきだ。また登山者は入山前に携帯端末から事故保険をかけるべきで、自治体が何千万円もの捜索費用を負担するのはおかしい。 小動物を自宅で飼育したいときは、その種類が大成長や大繁殖で自然環境を破壊しないか調べてからにしよう。外来種から起こる環境破壊は、動物に限らず植物でも起こる。

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